これって楽しいことらしい


トライアスロンって楽しいよ、とトライアスリートに言われ真に受けた私。ホントカイ。真実を探る旅、開始!
by trineko710
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ひわさうみがめトライアスロン(海がめの産卵編)

徳島に着いた。

機長が「徳島阿波踊り空港への到着時間は・・・」とアナウンスしたときには聞き間違えかと思ったが、どうやら徳島空港は新しくなってから「徳島阿波踊り空港」が正式名称になったらしい。お祭り的な名前が私の旅にはぴったり。

会場はNHKの朝の連ドラ、ウェルかめの舞台になったところだ。空港でレンタカーを借りて、ホテルまで約1時間半。ホテルの手前でスイム会場に立ち寄る。
ひわさうみがめトライアスロン(海がめの産卵編)_f0235925_9182468.jpg

翌日試泳をしてみようと思ったらこんな看板があった。
ひわさうみがめトライアスロン(海がめの産卵編)_f0235925_9192563.jpg

・・・ちょっと怖気づく。

スイム会場からホテルが見えた。坂の上にあるので、自転車で移動するのはありえない、と心にきめる。
ひわさうみがめトライアスロン(海がめの産卵編)_f0235925_9204214.jpg

こちらはホテル側から見たスイム会場。深い海は白波が立っていなくても水自体の力が大きいので、陸上から見るよりもうねりを感じるかもしれない。
ひわさうみがめトライアスロン(海がめの産卵編)_f0235925_9215182.jpg

ホテルにチェックインの際、「海がめが夜間上陸したら連絡しますが何時まで大丈夫ですか」と聞かれる。午前2時までだそうだ。そんなサービスがあるとは知らなかったが、午前0時までとお願いする。

到着後にすぐ夕食になる。いつもはトライアスロンの時は試合が終わるまではお酒を飲まないのだけれど、遊泳禁止の海で泳ぐのだからビールぐらい飲んでも良いのではないかという、妙に説得力のある理屈を思いつき、生ビールを飲んだ。そうしたら、食後に強烈に眠くなり、午前0時まで爆睡してしまった。

真夜中に夕寝から起き、真っ暗やみのロビー階に降りる。データカードを忘れてしまい、このホテルでは、インターネットがこの階でしか使えないからだ。まぬけな自分にあきれたが、これがこの後につながるとは夢にも思っていなかった。

30分くらいたっただろうか。フロントから人が出てきた。私を見つけて「海がめが上陸しましたよ」と教えてくれた。

海がめの産卵に立ちあうなんて、初めてのことだし、まったく期待もしていなかったのでどのようにして観察するか皆目見当がつかない。撮影禁止なので、手ぶらで大浜海岸に向かう。スイム会場と同じ場所だ。

現地に着いたらすでに20人ほどの人がいた。いったいどうやって見物するのかと待っていたら、しばらくして「用意できました」と言われる。みんなでぞろぞろと海岸に降りる。

そうしたら、2メートル四方くらいの囲いの中にうみがめがいて、もう産卵をしていた。

こんなに近くで見られるなんて、想像もしていなかった。

手を伸ばせば届く距離だった。海がめ保護員のおじさんが、首筋をなでている。そして、タグ番号を確認したあとで、6月28日にも産卵していて、今年二回目ですよ、と教えてくれる。一度の交尾で多い時は5回も産卵するそうだ。

私は顔側にいたので、ときおり、ごおーという息遣いが聞こえる。力んでいるんだろうか。反対側は大きな懐中電灯で照らされていて、のぞき込んだら卵がたくさん見えた。

保護員さんが時折卵をうみつける穴に手を入れている。卵の山が偏っているのでならしているそうだ。

空は満天の星空だ。虫が鳴いている。あとは波の音と、海がめが息をする音しかきこえない。みんなでじっとみつめる。

30分くらいしただろうか。亀がひときわ大きな息をし、少ししたら保護員さんが「産卵終了」と言った。

亀が後ろ足で卵に砂をかけ始めた。卵を産んだ穴の深さは40~50センチくらいで、90キロはあるだろうかめが十分砂をかけるので、上から人が歩いても割れないそうだ。

後で孵化率を確認するために、保護員さんがすぐそばにマーカーを埋めていた。全部で140個くらい生んだそうだ。

誰かが「この亀は何歳くらいですか」と聞いていたが、わからないそうだ。子がめの時は13センチくらいしかないので、タッグをつけることもできない。だから、この海で生まれた亀かどうかもわからない。

そろそろ亀が海に帰る準備ができたのだろうか。もう上がってください、と言われたので解散した。

なんだか今回は私のトライアスロンなんて、もうおまけのような気がしてきた。辛い峠越えも、産卵が見られたのだから、我慢しよう、と思った。少なくともこの時は。

帰り道、今年の亀の上陸頭数39頭、という表示が出ていた。5月中旬からの2か月で39頭だ。今日産卵に立ち会えた幸運に心から感謝した。

by trineko710 | 2010-07-17 09:29 | レースレポート
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