これって楽しいことらしい


トライアスロンって楽しいよ、とトライアスリートに言われ真に受けた私。ホントカイ。真実を探る旅、開始!
by trineko710
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2010年 10月 01日 ( 1 )


アイアンマン70.3セントレア常滑ジャパン(ばいばい、とこにゃん編)

ゴールテープを切った後、応援してくれた人たちにお礼をした。

マーシャルの方々は、と思って後ろを見たら、こちらを振り返りながら立ち去ろうとするところだった。深々と頭を下げた。

そのあと、ありがとうございました、と右側に、そして左側に向かってお辞儀をした。

みんなが拍手で迎えてくれた。

フィニッシュシャーズTシャツを受け取った。

いろいろな方が握手をしに来てくれた。口々に、感動したと言ってくれた。「それはこちらのほうです、皆さんの応援があったから頑張れました。」と言いたかった。心からそう思っていた。でも、「ありがとうございます。」が精いっぱいだった。

コーチと合流した。とても喜んでくれた。一緒に喜んだ。夏の合宿でバイク練をした仲間がそばに来てくれた。彼女はもちろん、私よりもずっと速いタイムでゴールしていた。嬉しかった。三人で写真を撮った。

数回しか会ったことがないのに、東京トライアスロンアカデミーのコーチたちもフェンス越しに来てくれた。私が常滑のことをものすごく心配していたのを知っていた。お互いに、何も言わずに、でも、にこにこして握手をした。

水を飲み、スポンジを返し、徐々に落ち着いてきたのでゆっくりと出口方面に歩きだした。その時に「地元のケーブルテレビ局ですが、インタビューしてよろしいですか。」とマイクを向けられた。

「ええっ!!!」と思ったが、「はい。」と答えた。冷静を装った。

「いかがでしたか。」と聞かれたので、「もう、間に合わないかと思っていたので、間に合って本当に嬉しいです・・・。マーシャルの方が橋を通してくれたので、絶対にゴールしたいと思っていました・・・。本当に嬉しいです・・・。」というようなことを言った気がする。

これで終わりかな、と思ったら、まだマイクが向けられている。

どうしよう、と思って、さらにとりとめのないことを話す。でも、まだカメラはこちらを向いている。どうしたら良いの。

「嬉しい。ありがとうございます。信じられません。夢みたい。」を繰り返したような気がする。そして、カメラを見つめて「本当にありがとうございました。」ともう一度言った。

今思えば、「皆さんに感謝してます。」とか、格好の良いことや、あんなことや、こんなことを言ってほしかったのかなあ、と思い浮かぶが、その時は言えるはずもない。あれは、没になっただろう。というか、お願いだから、没にして、と祈った。

私にとって、生涯初の、そしておそらく最後のテレビインタビューだった。

コーチの知り合いが乗せてくれたので、ほんの少し前に走った橋を車で渡ってトランジションエリアまで戻ることができた。

9時間近く前に選手がたくさんいたトランジションエリアも、残っているバイクは半分以下だった。「よいしょ」と言いながらアスファルトの地面に足を投げ出して座り、脱ぎ捨てたウェットスーツやゴーグルを拾いながら、片づけを始めた。

その時に、ふと「朋子姐さんが橋を渡らせてくれたのかなあ」と思った。

自慢じゃないが、朋子姐さんはものすごく優しくて、仲間を護るために戦うこともいとわない人だった。「通してあげるのよ。こんなに頑張ってるんだから。よろしいわね!」と念力を送ってくれたのかな。想像したらおかしく、そして切なくなった。

ホテルに戻り、シャワーを浴び、フィニッシャーズTシャツを着てアワードパーティーに出た。Tシャツはだぶだぶだったが、気にならなかった。会場でも、ゴールを見ていた人が祝ってくれた。

落し物のボトルがたくさん届いていた。その中で自分のものを見つけた。ああ良かった。

仲間の一人がエイジ3位の表彰を受け、世界選手権の権利も獲得した。

その仲間も一緒に、パーティーの後はホテルの部屋で東京から持ち寄ったシャンパンとワインでお祝をした。もちろん、乾杯は最高の味がした。

翌日はもう一度常滑の街に出て、招き猫を買った。ひどくおなかがすいていたので、ボリュームがありそうなうなぎ屋さんに行ったら、出来上がりまで30分かかるという。

待っている間にとこにゃんにもう一度会いに行くことにした。神頼みから親頼みまでをいきなり背負わされ、さぞかし困惑したに違いない。完走しました、ありがとう、無事にハーフアイアンマンになれました、とお礼を言った。

戻ったうなぎ屋さんで地元の人たちとトライアスロンの話を少しした後、常滑を後にした。帰りは渋滞に巻き込まれたが、何とも言えない穏やかな気持ちでゆっくりと家に帰った。
f0235925_048763.jpg

三人で撮った写真。目をつぶっちゃった。

「超」長文レースレポートをお読みいただき、本当にありがとうございました。

by trineko710 | 2010-10-01 00:52 | レースレポート